社会心理学研究室

社会心理学研究室を取材しました

2020年11月6日金曜日、社会心理学研究室の横山先生のゼミを取材させていただきました。発表担当の学生がレジュメに基づき、卒業研究論文の研究の背景と問題、研究の目的、仮説を発表した後に、現在の進捗状況を報告していました。ある学生は、作成した質問紙をゼミ生に回答してもらった上で、回答しづらかった点を尋ねたり、自分自身の疑問点をゼミ生にぶつけながら、よりよい研究を実行しようとしていました。また、先生は、研究の進捗に対してコメントやアドバイスをされていました。

横山先生にゼミのお話を聞いてみました

Q 横山先生のゼミでは、普段どのよう指導をされていますか。

A 横山ゼミの卒業研究の目的は、日常の素朴な心理学的な疑問に対して、心理学研究法を採用し、統計的に疑問を明らかにしていくことです。春休みから春学期にかけて、心理学研究法(先行研究の探し方、研究倫理、心理学論文の書き方、実験法、観察法、調査法、面接法等)を理解していきました。また、各自の卒業研究論文のテーマに沿った文献を、毎週最低5つは目を通しエクセルにまとめるという課題を課し、そのうち研究に関連する複数の論文を自分が著者になったつもりで紹介するということを行いました。秋学期は、全体での研究進捗報告と個別面談の形式でゼミを進めています。全体で行う場合は、各ゼミ生がゼミ生に相談したい内容を持ち寄り、意見をもらう場となっています。教員との個別面談では、個々の進捗に対してGOを出したり、再考を求めたり、提出をある一定の頻度で求めている卒業研究論文の内容にフィードバックをしています。

 

Q 横山先生のゼミでは、オンラインでゼミを行っていましたか。

A オンラインでゼミを行っていた期間は春1のみでした。オンラインは対面と違って、物理的空間を共有しておらず、コミュニケーション・チャネル(特に非言語チャネル)に制限があります。信頼関係構築や対人関係発展という意味では対面の方がよいのかなと感じることもありますが、チャネルが限定されていることによって相手の話す内容に集中できるという良い点もあったのではないかと思います。

Q 今度は少し違う視点なのですが、今岡山理科大学経営学部経営学科に入学を考えている高校生に対して、大学のゼミでは何を学べるのか、ご紹介をいただけますか。

A 高校までの授業では、すでにある情報を教えてもらったり調べたりすることによって、ご自身の知識としてきたと思います。大学のゼミでは、知識を吸収しつつも、あなた自身がテーマを持って追究することで今までわからなかったことに何らかの結論を見出す、つまりあなたが新しい知識を見出すことができます。

Q 最後に今本学科の三年生の学生にたいして、社会心理学研究室についてご紹介をいただけますか。

A 社会心理学研究室では、多様な研究テーマを扱っています。個々人が持つ日常の素朴な疑問(「心のはたらき(意識)」や「行動」)を、直観的ではなく科学的に解明していきます。その過程で、心理学研究法や統計学を習得することもできます。

横山先生、それからゼミのみなさん、研究室紹介の取材にご協力いただき、ありがとうございました。

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