統計科学研究室

統計科学研究室を取材しました

115日木曜日、統計科学研究室の森先生のゼミを取材させていただきました。発表担当の学生がプロジェクターに要点やパソコンの操作方法を提示し、他の4名が統計ソフトを動かしながら、その内容を理解していくという形式で進められていました。

また、先生は、発表にコメントをはさまれたり、ホワイトボードで理論の補充説明をされたりしていました。

森先生にゼミのお話を聞いてみました

Q.森先生のゼミでは、どのような指導をされていますか。

A.森ゼミの卒業研究の目的は、統計的分析手法を駆使して、マーケティングや社会のデータを分析し、新たな知見を得ることです。今年度は、春学期から「戦略的データマイニング」(シリーズ「Useful R(4)」、金 明哲編・里 洋平著、共立出版、2014)をテキストに、さまざまな統計的手法を理解していきました。今日がその最後の章でした。ビジネスデータ分析のノウハウ、すなわち、ビッグデータ分析やAI活用へとつながる内容を習得したことになります。このあとは、学んだ手法を使って、オリジナルのデータ分析を行い、卒業論文へと仕上げていきます。マーケティング分野、経済分野、スポーツ分野など、各自の興味に応じた実データ分析にとりかかります。

Q.春学期にゼミをオンラインでやっていたということですが。

A.オンラインによるゼミは春1の期間だけでした。森ゼミでは、今日と同様に、パワーポイントで要点を示し、統計ソフトを動かしながら、全員で理解していきますが、オンラインでもまったく問題なく実施できました。確かに、個人の進度を確かめたり、周りの様子を感じながら作業することについては、対面には劣りますが、パソコン操作があっても十分にゼミは可能でした。でも、やはり同じ空間にいるということが、ゼミの連帯感という意味では重要ですね。

Q.今度は少し違う視点なのですが、今、岡山理科大学経営学部経営学科に入学を考えている高校生に対して、大学のゼミでは何を学べるのか、ご紹介をいただけますか.

A.小・中・高から大学にかけて、「答えがある問題」から「答えのない問題」へ、「教えてもらう」から「自ら学び取る」へと「学び」の様相が変わっていきます。「勉強」から「研究」への変化と言っていいでしょう。その最たるものが「ゼミ」。テーマを決め、その問題解決に向けて、根拠となる情報を集め、分析し、正しく伝える、このノウハウをしっかり身に付け、社会での基礎を作っていきます。

Q.最後に、本学科の三年生の学生に対して、統計科学研究室についてご紹介をいただけますか。

A.データサイエンスの中核をなす統計的手法とコンピュータを駆使し、マーケティングデータや社会調査データを分析するのが森ゼミです。AI/IoT/ビッグデータ等を牽引する人材が求められているいま、それらに対応できる力をつけていくことをめざしています。データサイエンスがおもしろくなれば、大学院進学も。研究以外にも、統計グラフコンクールやデータコンペに参加したり、国際的な研究交流もあります。院生たちもまじえ、(いまはむずかしいですが)季節ごとの食事会を企画するなど、いろいろなことに一生懸命取り組んでいる森ゼミです。

森先生、そして、ゼミのみなさん、研究室紹介の取材にご協力いただき、ありがとうございました。

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