キャンパスライフ

「めざせニュース検定」を終えて

2022/04/28

2008年10月にスタートした「めざせニュース検定」が2022年3月、第621回をもって連載を終えました。担当の八木先生より、その13年半を振り返り、「めざせニュース検定」を終えてと題して投稿をもらいましたので、本キャンパスライフに掲載します。

「ニュース検定とは何ですか?」―。就活の面接の際、こんな質問を受けたと、ゼミ生から聞いたことがある。ゼミ生はニュース検定2級を持っていた。確かに「英検(英語検定)」「漢検(漢字検定)」「簿記検定」などに比べれば、知名度の低さは否めない。

正式には「ニュース時事能力検定試験」。日本ニュース時事能力検定協会などが2007年9月に第1回目の検定試験を全国20カ所で開催したのが始まりだ。折しも世は検定・資格がブーム。地域の歴史や特産に関する知識を問う「ご当地検定」が全国的な広がりを見せていたことは記憶に新しい。

時事問題への理解力やニュースへの関心度をためすニュース検定。その模擬テストとして2008年10月2日から毎日新聞岡山版に掲載が始まったのが「めざせニュース検定」だ。経営学部の前身である総合情報学部社会情報学科が出題を担当した。政治、経済、社会といった硬派な記事から文化、スポーツ、科学まで幅広い分野からタイムリーな話題を取り上げ、4つの選択肢から正解を選ぶ四択方式で、ニュースの背景などの解説も付けた。週1回のささやかなコーナーが、読者と世界をつなぎ、2017年4月に社会情報学科が経営学部へ移行した後も続いてきた。

第1回目の問題は2008年9月に首相だった福田康夫氏が突然辞任を表明、解散総選挙の動きが強まる中、当時の衆議院と参議院の定数を問うものだった。国会の定数は「1票の格差」是正をめぐり増減が繰り返されてきただけに時宜を得たテーマだった。
時々刻々変化する日々のニュースの中から何を出題するか。字数の制約もあり、解説をコンパクトにまとめるためにも十分な“取材”が欠かせない。紙面に掲載された時点で状況が変わっていたら“誤報”になってしまう。

そんな定番だったコーナーも今年4月の毎日新聞地方版の紙面改革に伴い、13年6カ月にわたる歴史に幕を閉じた。掲載回数は621回に及んでいる。1回目からのすべての出題が経営学科のホームページに転載されている。
3月28日に掲載された最後の問題は、ハリウッド映画と日本の地方都市のコラボレーションが話題になったニュースだ。

米人気コミック『バットマン』シリーズの舞台になっている架空都市『ゴッサム・シティ』と友好都市提携を結んだ都市は?

クイズ形式で気軽に楽しめるので、挑戦してみてはいかが。

経営学科 八木一郎

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