キャンパスライフ

イノベーション・ラボ体験会(2017年8月)の様子

2017/08/10

2017年8月5日にイノベーション・ラボ体験会が開催されました。今回の講師は昨年度に引き続き(株)ユー・エス・ジェイの栗山様と山根様です。


今回、高校生たちは「マーケティングの実際、マーケティングがどのようなものか」を体験します。
今回は、
1. USJビジネスの課題
2. USJのマーケティング
3. グループワーク
4. 発表と討論
5. まとめ
という構成でイノベーション・ラボが行われました。
マーケティングとは、商品を「売る」のではなく「売れる」ようにすること、と栗山先生は言います。
そのための仕組みを考えるにあたって、
・objective(目的)、
・who(誰に)、
・what(何を)、
・how(どうやって)
を考えます。実際に現在、USJでは様々なアトラクションやイベントが開催されていますが、そのそれぞれにwho、what、howが設定されているそうです。

今回、高校生に与えられたお題は、
「夏の学生を集客するプロダクト(アトラクション・イベント等)を開発せよ」
です。与えられたお題のもと、高校生たちは、
プロダクト・タイトル:
ベネフィット:
内容:
イメージ:
をグループワークとして考えます。ターゲットが学生なので、高校生にとっては非常に身近なはずなのですが、自分たちにとって「どのようなアトラクション、イベントがあったら嬉しいか」を改めて考えることは難しいようです。

グループワークが難航する中、ターゲットの「インサイト」を考えることがコツである、と栗山先生よりヒントがありました。インサイトとはターゲットの購買行動の奥底にある本音を指すそうです。例えば、「日常の生活では絶対に体験できない絶望感を求める」というターゲットのインサイトに対して、「″ありえない絶望感″というベネフィットを得ることができるような、アトラクション体験を提供する」というように順を追っての思考が大切なのだそう。

このヒントを得て、再び高校生たちのやる気が満ち溢れてきました。
    


いよいよ、イノベーション・ラボは佳境に入ってきます。グループワークでの成果物を発表し合います。「我こそは!」というグループが積極的に発表を行っていきます。

・「プロジェクションマッピングを使用しながら、アーティストとキャラクターとがコラボするUSJらしい一体感や、すっきり感を感じられるサマー・ナイト・フェス」
・「高校生の日頃の悩みを吹っ飛ばす」ために水を用いておもいっきり発散・熱狂できる″リアル・スプラトゥーン″」
・「退屈でつかれるアトラクションの待ち時間をみんなが楽しめるために″USJ限定の通信型スマホゲーム″を提供する」
など高校生らしいアイディアがたくさん飛び出しました。
      

最後は、参加した高校生たちがどのアトラクションであれば行きたいと思うのか、という観点から1位のチームを選びました。
     
今日、高校生たちはマーケティングのおもしろさや難しさを実体験しただけでなく、初めて出会った高校生とある目標のもと、グループワークを行う事の難しさ、楽しさを感じてくれたと思います。この体験を残りの高校生活や今後の大学生活で活かしてもらいたいと思います。

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