miniレクチャー

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マーケティング

左回りの法則?
~人の行動からのレイアウト~

コンビニのレイアウトの謎-どうしてついつい買ってしまうの?

マーケティングの世界では「人間左回りの法則」とよばれ、人が自然に動くときに通る経路は「左回りが良い」といわれています。(「左回り」とは左手が内側にくるよう回る、反時計回りのことです。)
たとえばコンビニでは、入口から左側に雑誌・飲み物・お弁当などのよく売れる商品を配置しています。そのように配置したほうが消費者の目にとまりやすく良く売れるからです。さらにあのディズニーランドも「人間左回りの法則」にしたがって作られています。
その原因は、「心臓が左にあるから」、「私たちの体には右側に重い肝臓があり、バランスをとるため左に重心が移る」などいろいろいわれていますが、結局のところ多くの人は右利きであるため、左手にかごを持ち、右手で商品を取るので左回りのほうが取りやすく一般には好まれるようです。
実際、お客さんの動線を右回りから左回りに変えただけで売り上げが10%伸びたお店もあるんですね。
スーパーマーケットやホームセンターに行くと、どのお店も同じよう商品配置になっていますが、これは真似をしているのではなく、私たちの行動心理から、必然的にそうなっていく、そう配置すべき、となるんですね。
ただ、「なにが何でも左回り」ということはなく、土地の形や立地条件を考えて決めています。戦略的に右回りを採用しているところもあります。

何でも左回りじゃない!


他にも野球のベースを回る方向や学校のトラックも左回りです。唯一右回りなのは競馬場なのですが、それ以外のトラックは全て左回りになっているため、私たちは子どもの頃から自然と左回りに慣れているのです。
このため、お化け屋敷やミステリーツアーなどは、「違和感がある」、「なんとなく気持ち悪い」という性質をいかして、わざと右回りにしています。
こんなところにも私たちの行動心理が利用されているんですね。 

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