統計調査分析研究室

塚常先生に、ゼミの様子を聞いてみました

Q.先生のゼミでは、どのような指導をされる予定でしょうか。

A.このゼミでは、統計的な分析方法が使われている資料や論文をざっくりと理解できるようになることを目指しています。二年間のうちに自分自身でも多変量解析(やや複雑な統計分析)を実行できるようになると更に素晴らしいですが、ゼミ所属が決定した後で本格的に統計に触れる人もいると思うので、その多変量解析の目標は必ずしも全員に共有できなくても良いかなと考えています。もちろん、取り組んでみたいという人には分析に必要なツールやノウハウも提供するつもりです。数学が得意でなかった人でも何とかついていけるようにサポートしたいと思います。

Q.塚常先生のゼミで大切にしていることは何でしょうか。

A.ゼミで扱う研究に、ふわっとしたまとまりでもいいので、何か核になるものを作って共有できたら良いと思っています。教員だけでなく、ゼミ生一人一人も表面的には別々のテーマに取り組むことになりますが、実は根底で共通の問題意識を共有できれば更にゼミでの学びが深まると考えています。人々の多様な行動や考え方を、なるべく広く説明しようとする「仕組み」(社会科学や心理学でいう「理論」)が共有できていれば、自分自身のテーマだけでなく、お互いに深いところまで議論できるようになると期待しています。そのため、ゼミで輪読する文献も、なるべく「仕組み」に焦点を当てたものを選ぶ予定です。研究室名が統計調査分析ということで、統計に関するリテラシーやスキルも深まると望ましいですが、それ以上に世の中の多様な物事を一般化して説明しようとする思考が身につくゼミにしていきたいと思っています。

Q.最後に本学科の3年生の学生に対して、統計調査分析研究室についてご紹介をいただけますか。

A.統計調査分析研究室では名前の通り、調査から得られたデータを使用し、統計的な分析によって新たな知見を獲得することを目指しています。経営学に関連するテーマが中心となりますが、ゼミ生が取り組むテーマは別の学問分野の内容でも構いません。ゼミ生の関心のある世の中の出来事や現象を教えてもらい、相談してテーマを決めていきたいと思います。 教員自身、過去には社会学や情報科学などの組織に所属していたこともあり、経営学の王道ではないテーマのデータ分析も行っています。例えば、名前(人の名前や地名、ネーミング)、SNS利用者の行動、都道府県や地域の魅力度といったものを研究しています。

塚常先生、研究室紹介にご協力いただきありがとうございました。

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