キャンパスライフ

イノベーション・ラボ学内発表会を実施しました(3年次生)

2020/12/24

20201218()

イノベーション・ラボ学内報告会を実施しました。
4月から取り組んでいるイノベーション・ラボも残すところあと2か月余り。
連携先などの学外へ向けて行われる最終報告会へ向けて最後の仕上げを行うラボや、一足先に目標を達成し報告イベントを終えたラボも。そんななか、1218日に全ラボ合同での学内発表会が行われ、7つのラボがこれまでの活動内容や進捗状況を報告しました。 

各ラボの報告内容をご紹介します。 

 若者が集まる場の創造ラボでは、岡山市表町商店街を若者が集まる場にする事を目的として活動しています。人工知能を活用し、商店街の定点通行量調査を行いコロナ禍での自粛状況の把握と曜日別の違いを把握しました。また、魅力店舗の発掘とその情報発信を目的とし、Instagramの更新YouTubeへの投稿を積極的に行っています。フォロワー数や再生数も順調に獲得しています。今後は、商店街の方々への報告会と全国の商店街の方々とweb会議で繋がる計画をしています。

 学生が“社会にいいこと”をするラボでは、経営学の中で価値のデザイン(設計)を研究する事を目的とし、ビジネスが社会的な問題を解決するのに役立つかどうか、社会的な価値+経済的価値を生む仕組みを学び、ストーリー化による価値設計を行い、CF(クラウドファンディング)で実証してきました。

SDGsラボ共同プロジェクト
「岡山SDGsオンラインかるたゲームを制作したい!」(目標金額達成・ゲーム完成済み)
②社会にいいことラボ単独プロジェクト
SDGsでお仕事なりきり大学」(目標金額達成・イベント準備中)
③社会にいいことラボ依頼プロジェクト
「ネパールこどもプロジェクト」(12/24現在CF準備中)

 以上の3つを実行し、①「岡山SDGsオンラインかるたゲームを制作したい!」はすでに達成し、完成を迎えています。②「SDGsでお仕事なりきり大学」は2月のイベント実施に向け準備をしています。③「ネパールこどもプロジェクト」は現在、CFを実施するための準備をしています。

 赤磐市のまちづくりラボでは、赤磐市にある山陽団地の活性化に向けて、“学生と地域の方が一緒に取り組むこと”を前提に活性化案の立案に取り組んでいます。赤磐市について、知る・聞く・比較などを行い、実際に赤磐市に足を運びながら進めてきました。そして赤磐市に何があるのか、何が足りないのか、赤磐市が持つ問題点などを明らかにし、住民が何を必要としているのかを考えてきました。
 2月には赤磐市で成果発表を行い、世代間を超えた触れ合いイベントも予定しています。

 SDGsラボでは、「だれ一人取り残さない」岡山市の実現、とし障害者の誰もが不自由なく生活できるよう、障害当事者の方々と一緒に街にあるバリアを無くす活動を行ってきました。具体的には、いいことラボに協力をお願いし、CFを用いて製作費を調達した「岡山SDGsカルタ~バリアフリー編~」を、アップルストアとグーグルストアでリリースしました。完成後には、この製作に協力してくださった方々を招いて、かるた大会を開催しました。
 バリアフリーを中心として、これからの岡山でのSDGsの啓発用教材の土台を築くことができたと思っています。 

 吉備中央町を元気なまちナンバー1にするラボでは、視察や調べ学習を行い、自分たちで考えた、六次産業・福祉・観光・移住定住という4つのテーマから、町の人々が元気になり、町外の人が関心を持つ活性化案を考えてきました。
 ①六次産業では豊かな農作物とローカルフーズの魅力を生かした企画②福祉では元気なお年寄りと吉備中央町のポテンシャルを活かしたお年寄りの生きがいづくり③観光では吉備中央町にある引退競走馬の施設と、密になりにくい環境を生かした観光ツアー企画④移住・定住ではリモートワークの推進やキャンプ文化の流行、インフルエンサーの情報発信力などを活かした企画を考えています。
 これからさらにアイデアを深化させ、2月に吉備中央町で最終報告会を行います。 

 私たちのメディアを創るラボでは、()山陽新聞社より「山陽新聞社の持つ資産をベースに2030年におけるメディアの新しいサービスの提案」という課題をいただきました。 概要として、山陽新聞社の資産や価値について調べ、2030年における社会課題に新聞社がどうかかわるかを考察し、そのうえで、「私たちのメディア」としての山陽新聞の役割とビジネスモデルを構想、提案する。とし、進めてきました。
 山陽新聞社の強みを理解するため、社長室経営企画部長 喜多様によるレクチャー、さん太しんぶん館の見学などを実施しました。そして2030年の岡山の社会課題を把握するため「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」「おかやま創生総合戦略」を読み10年後の岡山の地域課題を理解しました。また、2030年に普及しているテクノロジーを知るために『デジタル×地方がけん引する2030年日本の針路』を輪読、今後普及するテクノロジーで地域課題がどのように解消されるのかを学びました。そして、4つのチームはそれぞれ10年後の2030年を想像しながら、AIを用いたポップアップ方式の情報サービスシステムなど、新しいビジネスモデルの提案を考えています。

  スポーツで地域を元気にするラボでは、コロナ禍におけるスポーツの新たな可能性を発見し、それを地域活性化にどのように繋げることができるか、「スポーツ×α=地域活性化」を共通のベースとして、その具体化を4チームに分かれて模索・検討してきました。コロナ禍で市場拡大が期待できるeスポーツを用いた地域活性案や、手軽に始められるウォーキングを取り入れた案、ペットを掛け合わせたドッグスポーツに新たな可能性を見出す案などを考えています。
 各チームは今後、岡山駅前商店街などでそれぞれが考えた施策のイベントを企画、実施する予定です。  

各ラボは、最終報告会に向けて、引き続き取り組んでいきます!

 

文責:木村真紀(イノベーション・ラボセンター)、写真:森 裕一

このページのトップへ