キャンパスライフ

第3回フレッシュマンセミナー

2018/04/26

2018年4月25日(水)にフレッシュマンセミナーの第3回目の講義がありました。この第3回目の講義は学科が独自に開催しました。
今回は、経営学科の学生が3年次において取り組むPBLについて、イメージをしっかり掴んでもらうための内容でした。

まず、はじめに山口学部長より「課題解決型授業PBLへの挑戦~実践と評価、そして今後の方向性~」と題してお話がありました。そこでは、これから学生が社会に出ていくにあたり、文系、理系といった垣根を越えた知識が必要であり、同時に社会人基礎力をしっかりと学生のうちに身に付けておく必要があること。そして、企業と実践にコラボをするPBLは、組織の中でどのように振る舞うのか、そしてどのように自分自身は振る舞えるのか、といったことを実践授業を通じて発見する場である、との説明がありました。

山口学部長の話に続いて、これまでも「類人猿分類セミナー研修」や社会情報学科からのPBLで協力をいただいた大手スーパーである(株)エブリイの土居裕介先生が、エブリイホーミーグループのPBLの取り組みについて、過去の岡山理科大学社会情報学科とのPBLをもとにお話下さいました。
土居先生は先ず、皆の緊張をほぐすために、2人1組になって行うゲームを行いました。そのゲームは「じゃんけんをする!」というもの。 ただし、5回連続で行う後出しじゃんけんで、後攻は全ての回で負けること、という一見すると簡単そうでかなり難しいルールが課せられました。案の定、皆は簡単だと思ったこのじゃんけんで、勝ってしまう人が続出していました。このゲームでかなり盛り上がり、学生の緊張が一気にほぐれたところで、土居先生の本題の話がスタートします。

土居先生は過去の社会情報学科とのPBLを通じて感じたこと、伝えたいことを中心に話をされました。まずは、PBLには「「面白い」の発見」がある、ということ。それは大学の授業だけでは出会えなかった面白いもので、
・経営学科で学んだ知識の実践、
・形にまとめる難しさ、
・企業の経営者へのプレゼンで感じる緊張感、
・企画を思案する面白さ、
などです。
そして、「企業が学生に求めるもの」についての話の中で、
・今後どのような人生を歩むかは、どう考えてどう行動するか次第であり、
・面白いことをして生きて欲しい、
という事を強調されました。これを実現するためには、「やりたい」という知的好奇心が機動力として必要なこと、さらに大きく行動や意識を変える必要は無く、日常の生活でほんの少し心がけを変えてみる(これを「微差力」というそうです)だけで良い、というお話をされました。そして、そのためにPBLは「やりたい」を見つけるきっかけを見つける格好の場になる得る、というお言葉で土居先生の話は締めくくられました。

続いては、PBLについてさらにイメージを固めてもらうために、過去のPBLに積極的に参加してきた在学生(社会情報学科、社会情報専攻)6名と土居先生を交えて、ディスカッションが行われました。
このディスカッションでは、①PBLの難しさ、②PBLを通じて学んだこと、について先輩在学生がディスカッションを行いました。
そこでは、
・答えが分からない、個々人がバラバラな方向に向いている中で、最終的に答えとして意見を一つに集約することの難しさ、
・PBL関係者以外から意見を聞き、そして引き出すことの難しさ、
・他者の意見をしっかりと聞いたうえで、自身の意見と刷りあわせをしていくことの難しさ、
・経営について学ぶことと、実践することとはかなり異なっていたこと、
などが難しさとしてあがりました。一方で、
・自身がアピールできる点が明確になった、
・コミュニケーション能力が向上した、
・達成感を味わうことが出来た、
など、PBLを通じて直面した困難を乗り切ることにより、学生自身がそれぞれに成長を感じたようです。

最後に、山口学部長より、自分自身で自分を評価して限界を設けるのではなく、いろんなことにチャレンジをする勇気を持つこと、そして環境によって人はいくらでも変わることが出来る、そのためのきっかけの一つとしてPBLに取り組んで欲しい、という話がありました。

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