連携プロジェクト
未来動物園を考えるラボ(2019年度イノベーション・ラボ)
実施年 | 2019年度 |
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実施形態 | 3年次メイン演習科目「イノベーション・ラボ」によるPBL |
連携企業 | 池田動物園 |
参加学生 | 経営学科3年次生30名 |
参加教員 | 山口隆久、張 婧 |
池田動物園、ならびに池田動物園の未来を考える会より与えられ た課題は、学生のアイデアをもとに、池田動物園の活性化を目指すマーケティング戦略プランの立案と提案を行うことでした。学生たちは「岡山県在住の20~30歳代の親と未就学児がいる家庭」をターゲットと定め、あったらいいなと思う未来動物園をイメージして企画を練りました。しかしそれらの根拠は薄弱で、現実味に欠けていました。そこで 企画の根拠となるデータを集めるために、幼稚園・保育園保護者と、池田動物園来園者を対象とするアンケート調査を実施しました。約2,000 件にも及ぶ回答の中には池田動物園への特別な思いを記したものもあり、学生たちは「池田動物園は岡山の財産」と確信したのでした。
しかし、10月末に池田動物園で行った中間発表は厳しい評価を受けました。ここから目の色が変わり、飼育員さん、理大他学科の教員と学生、企業の方々の力をかりて、自分たちが納得できる戦略を企画できました。アンケート集計の詳細な分析をもとに絞り込まれた3つのマーケ ティング戦略プランは、「カメハウスの創設」「象のメリーちゃん&理大恐竜(復活) デジタルコンテンツ」「子供たちと動物園の『共創の場』 (フレル休憩所)の創設」です。資金調達のためにクラウドファンディングの内容も考えました。2020年1月29日、最終発表会には新聞社3社、TV局4社も駆けつけた中で、学生たちは緊張しつつも堂々と提案内容を報告しました。
数日後、池田動物園のキリンが亡くなりました。この新たな局面とともに、学生たちの提案は次年度ラボに受け継がれます。
池田動物園調査票