水谷先生に経営情報研究室について話を伺いました
Q.水谷先生のゼミで、学生はどのような研究をされていますか。
A.経営情報研究室では、学生自らが取り組みたいテーマを提案し、そのテーマに主体的に取り組むことを推奨しています。今年度は4名のゼミ生が在籍し、それぞれが新しい課題に取り組んでいます。具体的には、SNSアプリの試作、災害が起こった場合の最適な避難行動の社会シミュレーション、AIバス導入に関する評価方法の提案や人工知能を応用した新規ビジネスの提案を行う学生もいます。
Q. 非常に多岐にわたっていますね。
A.例えば、SNSアプリの試作を行っている学生は、SNSで起こりがちな誹謗中傷などの現象を起こりにくくするための仕組みを考案しています。また、災害時の避難行動に関する社会シミュレーション研究では、災害の種類によって異なる最適な避難行動について示唆を与えるシミュレーションを構想するなど、自身のアイディアや得意分野を取り入れた研究をしています。
Q.研究に対して積極的に取り組んでいますね。
A.AIバス導入に関する評価方法の研究では、AIバスが地域の足として持続的にサービス可能かを判断するためのシミュレーションを検討しています。AIバスは高い効率性が期待できますが、自由度が大きいので無駄の生じる場合があり、その状況を確認する方法を探っています。また、人工知能を応用した新規ビジネス提案を考える学生は、店舗の在庫を公開することで創造できる価値について考察し、それをビジネスに発展させるという形でビジネスプラン提案書としてまとめることを目指しています。
Q.最後に、水谷先生のゼミで学生が学べることをご紹介ください。
A.私は、ゼミとは別の授業で商店街の活性化に携わっています。その中でコロナ禍のため商店街に来訪するお客さんの増減が著しくなったので、通行量を調べたいという希望を商店街から伺いました。通行量調査は相当な人件費がかかり、こまめに行うことができません。人工知能技術を活用して、人手をかけずに通行量調査を行う方法についてゼミで検討しました。このようにアイディアを出し合って、実現可能な内容としていく力を身に着けられるよう指導をしています。
水谷先生、研究室紹介へのご協力ありがとうございました。